今は昔と違って、色々な雇用形態の中で働くことができます。
自由に好きな働き方を選ぶことができますが、その中でも正社員、派遣社員、契約社員という働き方があります。
3つとも雇用条件は違いますが、実際の働きやすさはその場で働いてみないと分からないことが沢山あります。
私は正社員、派遣社員、契約社員と働いた経験があるので、実際に働いてみて分かったメリットとデメリットをご紹介します。
それぞれの働き方を選ぶ時の参考にしてみてください。
目次
働き方のメリットとデメリット
私が新卒で働き始めたのは正社員でした。
その後転職をして派遣社員で働き、そして契約社員で働いていた経験があります。
それぞれ別の所で働いていますが、雇用形態が違うだけで、色々な違いが分かりました。
正社員
最初に正社員のメリットとデメリットからご紹介します。
メリット
正社員のメリット
- 月給制
- ボーナスの支給(年2回)
- 有休がある
- 福利厚生の充実
・月給制
正社員のメリットは、やはり安定性です。
毎月決まった額のお給料があり、年に2回のボーナスが支給されます。
私は実家暮らしだったため、家にお金を入れることもできました。
当時は家賃や光熱費に払うお金は必要なかったので、ボーナスがもらえることで、貯金もしやすかったです。
有休に関しては、デメリットの所で詳しくご説明したいと思います。
・福利厚生
福利厚生には、社会保険の加入、健康診断、交通費の支給、社内食堂、職員旅行、スポーツ施設の割引券などがあります。
福利厚生については、会社によって利用できるものも違ってきます。
私が働いていた所では、職員用の食堂があってお昼はそこで食べることができました。
メニューは決まっていましたが、食券を買う必要もなかったので、昼食代もかかりませんでした。
職員旅行は、希望すれば誰でも参加することができます。
ただ、バス旅行が多いので、バス酔いしてしまう私は残念ながら参加したことはありません。
職場の友達は参加していましたが、お土産を沢山買ってきたりして楽しかったみたいです。
・スポーツ施設の割引券
こちらは、職員全員に割引券が配られていました。
私はその券を持ってプールに泳ぎに行っていました。
割引券を使わないという同僚もいたので、よくその券をもらってプールに通っていましたね。
デメリット
今度はデメリットを挙げてみます。
正社員のデメリット
- 有休が消化しづらい
- 仕事の責任がプレッシャーになる時がある
・有休の消化
有休の消化に関しては、正社員で働いている人であれば、誰もが1度は思ったことがあるのではないでしょうか。
働き方改革などで前よりも休みが取りやすくなったとはいえ、有休があっても、まだまだ休みが取りずらい環境の職場もあると思います。
私は月末月初が忙しい職場だったので、休みが取れる時期がだいたい決まっていました。
それに、土日を交代で出勤していたので、その代休というのもありました。
休みが取りずらいというわけでもなかったのですが、代休から消化していくので、有休がたまりやすかったです。
・仕事のプレッシャー
私の仕事には締切日があったので、間に合わなかったらどうしようというプレッシャーは少なからずありました。
いつもより時間がかかることはあっても、結果的には毎回間に合っているので、この辺りは自分の気持ちの問題かもしれません。
派遣社員
次は派遣社員のメリットとデメリットを挙げていきます。
メリット
派遣社員のメリット
- 希望の曜日と時間に働ける
- 休みが取りやすい
- 交通費の支給
- 仕事とプライベートが両立しやすい
・希望の日時に働ける
派遣社員は、3ヵ月や6ヵ月、比較的短い期間での更新制になります。
派遣社員のメリットは、働く曜日や時間が選べることです。
例えば何時間だけとか、午前中や午後だけなど、契約する前に自分の希望の職場を見つけることができます。
それに、前もって伝えておけば、休みも取りやすかったです。
交通費の上限はありましたが、その範囲内であれば支給されていました。
・仕事とプライベートの両立
私は正社員を辞めてから一時的に派遣社員として働いていましたが、資格を取る勉強もしていたので、午後だけの週3日という働き方をしていました。
そのため、仕事とプライベートの両立がしやすくなります。
この他にも、派遣会社にはスキルアップ制度がありました。
私は利用しなかったのですが、希望すればパソコンのスキルアップやマナー研修などを受けることもできました。
・紹介予定派遣
派遣社員の募集の中には、紹介予定派遣というものがあります。
全ての派遣の求人募集にこの制度があるわけではなかったので、メリットの中には入れませんでしたが、利用すると社員への道も開けていきます。
派遣期間が終わっても、会社と自分との合意があれば、正社員や契約社員として働くことができます。
この制度の良い所は、派遣で働いている期間に仕事の内容や職場の雰囲気を自分で確かめることができることです。
実際に働いてみないと分からないことって沢山ありますからね。
デメリット
今度はデメリットを挙げてみます。
派遣社員のデメリット
- 時間給制
- 有休がない
- ボーナスがない
- 貯金がしづらい
- 社会保険の未加入
・時間給制
デメリットは、やはり時間給で有休もないので、働いた分の収入しか入ってこないことです。
収入が少ない分、貯金がしづらいと思います。
お金が入ってきてもその分だけ出ていってしまったので、私は貯金に回す余裕はありませんでした。
働く日数も少なかったので、余計にそう思うのかもしれません。
働く時間が多ければそれだけ収入も増えるので、個人差があることは確かです。
・社会保険
社会保険に関しては、働く日数が多ければ入れる所もありますが、私は国民健康保険でした。
お給料から保険料が引かれない分、今度は自分で保険料を納めていく必要もありました。
契約社員
次に契約社員のメリットとデメリットを挙げてみます。
メリット
契約社員のメリット
- 希望の職種が見つけやすい
- 有休がある
- 休みが取りやすい
- 福利厚生がある
・希望の職種
契約社員は、派遣社員よりも契約の更新期間が長く年単位になっています。
契約社員では、好きな仕事が選びやすいと思います。
正社員では募集が少ない職種でも、契約社員であれば働けるということもあります。
・休みが取りやすい
私も2年単位の更新でしたが、好きな仕事をすることができました。
職場や仕事内容にもよりますが、休みも事前に申請すれば、正社員の時よりも取りやすかったです。
有休もあるので、時間給というのを除けば、正社員としての働き方に近いと思います。
・福利厚生
福利厚生も派遣社員の時よりは良いと思います。社会保険の加入や交通費の支給、健康診断も無料で受けられました。
スキルアップ制度は、派遣社員の時と似ている所もあり、仕事に関係する講習会などにも参加することができました。
デメリット
今度はデメリットを挙げてみます。
契約社員のデメリット
- 時間給制
- ボーナスがない
- 貯金がしづらい
デメリットは、派遣社員と同じく時間給なので働いた分だけの収入になります。
ただ、派遣社員よりも働く日数や休日が正社員の時と同じなので、貯金もできると思います。
ボーナスがないので、一人暮らしだと厳しいものがあり、貯金には工夫も必要になります。
それぞれの働き方に向いている方
私が正社員、派遣社員、契約社員として働いてみて、どんな人がそれぞれの働き方に向いているのかご紹介したいと思います。
もちろん人によって状況も違うので、これだけに当てはまるわけではないので、参考程度に見て下さい。
正社員に向いている方
- 安定的な収入を得たい
- 責任を持って長く仕事がしたい
- 1つの所で上昇していきたい
- 年金など将来を見据えた働き方をしたい
派遣社員に向いている方
- 勉強などの合間に働きたい
- プライベートを優先させて働きたい
- いくつかの副業として働きたい
契約社員に向いている方
- 職種を選んで仕事がしたい
- 仕事とプライベートを両立させたい
- 正社員の良い所と派遣社員の良い所を合わせた働き方をしたい
正社員は、やはり安定性や収入の面でも安心できる働き方だと思います。
将来を考えてみても、社会保険に加入しないで働くよりも、加入して長く働くほうが厚生年金の金額にも影響してきます。
例えば、責任を持って仕事に打ち込みたい方は、派遣社員で働くよりも正社員で働く方が合っているはずです。
また、結婚していて子どものことを優先させたい方は、正社員で働くよりも派遣社員で働いた方が子どもとの時間が取りやすくなります。
例外として、新卒の方にはまずは正社員として働くことをおすすめします。
若い時は条件的にも正社員の募集が多く、職種が自分で選びやすいです。
稼げる条件がそろっているのに、派遣社員や契約社員で働くのはもったいないと個人的には思います。
仕事に集中しやすく、幅広い仕事ができるのは、正社員の強みだと思います。
私の経験から分かったことは、正社員側と派遣、契約社員側の間には見えない壁があることです。
派遣や契約で働いていた時は正社員に気を遣うことも多々あり、これは正社員で働いていた時には気づかなかったことです。
もちろん社員でも派遣、契約でも個人同士では普通に接することができます。
ただ組織になると、同じ職場でも雇用主が違うだけでやっぱり同じ立場ではないと感じることが多くありました。
終わりに
以上が正社員、派遣社員、契約社員のメリットとデメリットでした。
この他にも自営業だったり、今はブログやYouTuber など、働き方はもっと自由になっています。
どれが良いとか悪いとかではなく、メリットとデメリットを知っているだけでも仕事が選びやすいのではないかと思います。
一番大事なのは、自分のライフスタイルに合った働き方です。
人生には色々な転機があるので、その時々によって自分にとって一番良いと思える働き方が選べると良いですよね。